リバース ~あらすじ、感想~

あらすじ

 地味で目立たない性格の主人公、深瀬は、趣味であるコーヒーを通じて出会った女性、越智美穂子と、静かな恋を育んでいました。そんな日々の中、彼女のもとに届いた一通の告発文、「深瀬和久は人殺しだ」が、すべてを変えてしまいます。その言葉は、深瀬が封じ込めてきた「ある過去」に直結するものでした。大学時代、仲間と出かけた旅行で起きた悲劇。それは事故だったのか、それとも...。彼自身も曖昧な記憶のなかで揺れ動くなか、当時のゼミ仲間たちにも同様の告発が届き、やがて事態は予期せぬ方向へと進んでいきます。

感想

 湊かなえさんの「リバース」は、平凡な会社員、深瀬和久を主人公とした心理ミステリーです。彼女の作品で男性を主人公としたものはリバースが初です。深瀬は内向的な性格で常に劣等感を感じて生きている青年です。深瀬は告発文が届き、改めて過去と、そして自分を含め様々な人たちと向き合うことになります。驚きの展開に終始読み飽きることはありません。また、彼の心理描写はもちろん、その他の登場人物の心理描写も秀逸で流石かなえさんと思わせてくれます。この作品は最後の最後まで読まなければ真実が分かりません。そしてタイトルでもある「リバース」という言葉の真意も最後の最後で回収されます。ミステリーだがそれだけではない魅力、そして余韻がこの作品にはあります。ぜひ読んでみてください。

コメント

  1. Steve4822 より:
  2. Loren2717 より:
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