告白 ~あらすじ、感想~

あらすじ

物語は、ある中学校の終業式後、1年B組の担任教師・森口悠子が、生徒たちに向けて語り始める「告白」から始まります。彼女の娘が亡くなった事件について、警察は事故死と判断しましたが、森口はそれを否定し、クラスの中に犯人がいると告げます。この告白をきっかけに、物語は複数の視点から進行し、それぞれの登場人物の内面や背景が明らかになっていきます。

感想

「告白」はイヤミス界の女王、湊かなえさんのデビュー作です。イヤミスとは読んだ後に嫌な気分になるミステリーと解されますが、告白を読んだ後の私は、嫌な気分をかき消されるほどの、秀逸すぎる人間の醜悪な心理描写に圧巻されました。「これは私の最後の授業です。」という文から物語は展開され、森口悠子の告白が始まります。その告白は淡々としているものの、内容は重々しく強烈なインパクトがあります。私たち人間の中には醜い心が存在しています。嫉妬心や復讐心、利己心、傲慢、偽善、承認欲求、自己保身。これらすべてがこの物語の中で秀逸に描かれています。読んだ後も倫理観や罪と罰、教育、人間の醜悪さなどについて考えさせられる作品です。内容こそ重たいですが、物語の展開はテンポが良く、事件の全貌が徐々に明らかになっていくので読み飽きることがなく、早く続きが知りたくなると思うので、イヤミス系の第一作目としてぜひ読んでみてください。

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